今回紹介する作品は「シャークネード4 ザ・フォース・アウェイクンズ」です。サメ映画界きっての人気シリーズもついに4作目。何気に4作まで続く作品は珍しい。
「フォースの加護がうんたらかんたら…」と、言いそうなパッケージと、邦題である。
つーか、いいんか、これ?
もう、なんだってありだな……。
目次
作品情報・キャスト・スタッフ
・製作年2016年:
・製作国:アメリカ
・上映時間:85分
・原題:「SHARKNADO4:THE 4TH AWAKENS」
・監督:アンソニー・C・フェランテ
・製作:デヴィッド・マイケル・ラッド
・出演:アイアン・ジーリング/タラ・リード/マシエラ・ルーシャ/コディ・リンソー/デヴィッド・ハッフルホフ/トミー・デヴィッドソン/シェリル・ティーグ/イマニ・ハキニ…etc.
※製作陣、メインキャストは続投です。
予告編
↑シリーズも4作目。
「スター〇ォーズ」…?
『シャークネード4 ザ・フォース・アウェイクンズ』:あらすじ
「サメ竜巻“シャークネード”4度襲来す!!
ワシントンでの死闘から5年目。アストロ社が開発した、気象制御システムのおかげで世界はシャークネードとは無縁の世界をおくっていた。
カンザス州の農園で、フィン(アイアン・ジーリング)は、エイプリル(タラ・リード)の忘れ形見である末息子ギルを育てながら穏やかに暮らしていた。そんなある日、フィンは長男に会うために、ラスベガスに向かうが、そこで気象制御システムでも抑えられない程のシャークネードが発生してしまう。
シャークネードとの宿命の対決を続けるフィンは、全てを終わらせるため、4度チェーンソーを手に取って戦う……」
「前作で死んだと思っていた人気キャラが…」を、字で行く作品。本作から、今まで以上にツッコミが間に合わない作品になっていく。
感想/ネタバレ有
人気サメ映画(?)「シャークネード」も、早いものでシリーズ4作目である。
本作から、「SF」にシフトチェンジしていく&無駄に話が大きくなる。
フォースの加護があらんことを……
本作で「シャークネード」も4作目。四作目の”フォース”と、「スター・〇ォーズ」的な”フォース”を掛けた作品だ。パッケージからしてやる気満々だが、アメリカのパロディ文化はこういったところが強いと思う。
過去の名作映画の「本歌取り」とも言える、ある意味雅な遊びである(そうなの?)
前作までは、モンスターパニック映画としては、正統な作りだったのだが、本作で大きく舵をとる。ジャンル的に“「SF」へと進んで行っている。
「世界よ、これがテコ入れだ!」
と、言わんばかりに思い切った路線変更を行い、それに成功している。
※管理人個人の感想です。
今作では、シャークネードが格段に進化している。水と風の竜巻だけではなく、「牛」を巻き込んだ「カウ・ネード」、原発を巻き込んだ「ニュークリア・ネード」とう、新たな「属性」を獲得している。製作陣がやりたい放題である。
「カウ・ネード」はともかく、「ニュークリア・ネード」なんて洒落にならんわ!喰らったら死ぬ!
いや、なんで、サメは平気なのか。あまつさえ、人を襲って喰っている場合じゃないだろうに……。
なんだろう?この、つっこむだけ野暮だけど、つっこまないのも野暮な状況は……。
「牛」を飛ばすのは「ツイスター」のパロディですかね。若干本場アメリアのハリケーンは、本当に牛が飛んでいるイメージがありますが、そこんとこどうなんでしょうか?
しかし、アサイラムのパロディのやり方が、妙にこなれてきたように感じるのは、僕だけだろうか……?
俺の嫁が、こんなにサイボーグなわけはない
本作では、前作で死亡したと思われていた嫁のエイプリル(タラ・リード)が、彼女の父親の手によって、半分ロボットと化し復活する。
「嫁が義父の手によってサイボーグに改造」
さも当然のように、いともたやすく行われるえげつない行為に、僕らは感動を禁じ得ない。
石ノ森章太郎作品の主人公である。
なんか、本作色んな事があったような気がするが、「嫁がサイボーグになって、空を飛ぶ」、なんて出来事のせいで、あんまり覚えてない。
「嫁がサイボーグ」
→全身整形手術的な意味ではなく、石ノ森章太郎作品的な意味で。
「嫁が充電中」
→「日頃の仕事や、家庭生活の合間に、エステや買い物でリフレッシュ」ではなく、コンセントを使って「物理的な意味」で。
もう、本作から、シャークネードを描くのではなく、フィン一家を描くようにシフトチェンジ、主に嫁のエイプリル。
エイプリルの存在がこれ、もう、アサイラム製の「ワンダー・ウーマン」だよ。
嫁の手から、ライトセイバー的な何かが出て、「フォースの加護がなんたら…」という台詞もある。やっぱり、確信犯である。
これもう、「モンスターパニック」とか「SF」ではなくて、「ホットショット」的なパロディコメディ映画なんじゃないかな?
さっきから、嫁のエイプリルの事ばっかり書いてるけど、フィンも変なパワードスーツを着て、空を飛ぶからね。
パワードスーツの両腕がチェーンソーなのは、言うまでもない。
確かに、シリーズ後半に入るにつれ、「テコ入れ」の必要があったが、こういった方向性で攻めてくるとは、誰も予想できなっかのでなないか。
ちなみに、本作もとんでもない引きで終わる。
次回作が気になる終わり方だ。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡♡♡ 7/10
●キャラクター……◎
相変わらず濃い。もう完璧にキャラクターを確立している。
フィン一家の戦闘力がおかしなことになっている。
特に嫁(タラ・リード)は、ついに、サイボーグと化し、空を飛ぶ。
「僕の彼女はサイボーグ」(キカイダー的な意味で…)
●ストーリー………◎
非常にいい(洗脳済み)
斜め上どころか、もはやギャグである。色んな映画のパロディをやり始める。
コテコテのヒューマンドラマと、名作のパロディがうまい具合に調和している。
「ギリギリのラインを攻めていきましょう!」
という、制作陣の意欲が見える。
●カメラ・演技等……〇
相変わらず雑、しかし、それがいい感じなんだから怖い(洗脳済み)
●怪物………◎
相変わらずのサメ竜巻”シャークネード“かと思いきや、本作ではこっちもテコ入れ。
「属性」や「伝説要素」を手に入れる。CGの出来はやっぱりアサイラムクオリティー。
●雑多な感想
・まさかの方向転換。これがシリーズの方向を決定づけた。
・パロディが散りばめられている。
・「嫁がサイボーグで空を飛ぶ」
・シャークネードの影が薄くなってきた。
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