今回紹介する作品は「シャークトパスVS狼鯨」です。
ある層では人気のある「シャークトパス」シリーズ第三弾。
今作は名優キャスパー・ヴァン・ディーンが主演。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「シャークトパスVS狼鯨」
・製作年:2015年 ・製作国: アメリカ
・上映時間:87分 ・原題:「SHARKTOPAS VS. WHALEWOLW」
・監督:ケヴィン・オニール
・製作:ロジャー・コーマン
・出演:キャスパー・ヴァン・ディーン/キャサリン・オクセンバーグ/イギー・ポップ/ジェニファー・ウィンガー……etc.
予告編
「シャークトパスVS狼鯨」:あらすじ
ローサ・フィリックスは一世を風靡した野球選手。しかし、加齢による成績悪化に悩んでいた。
そんなある日、ローサは、生命の神秘を研究する怪しい科学者・ラインハルト博士に出合う。ローサは、ラインハルト博士の実験に参加した結果、シャチとオオカミの遺伝子を併せ持った怪物”ホエールウルフ”に変身してしまう!
一方その頃、三度現れたサメとタコのハイブリッドモンスター”シャークトパス”が、人々を恐怖のどん底に突き落としていた。
観光ガイドを営むレイ(キャスパー・ヴァン・ディーン)は、借金返済の為にシャークトパス捕獲を命じられる。
レイは”ホエールウルフ”を”シャークトパス”にぶつける事を思いつくが……。
「シャークトパスVS狼鯨」感想/ネタバレ有
一部の映画ファンの間で大人気の「シャークトパス」シリーズ第三弾。
ロジャー・コーマン監督は、同じ素材で三本は撮るから、「通常営業」と言えよう。
前作、前々作と爆殺された”シャークトパス”が三度登場する。詳しい説明は一切なしで、さも当然かのように画面に登場する。
今作では、「クジラとオオカミと野球選手が合体した」”ホエール・ウルフ”をVS.相手に大暴れ。
B級映画ではお馴染みの、名優キャスパー・ヴァン・ディーンも加わってのフルスロットル作品だ。
そんな訳で「ブードゥー教への熱い風評被害」作品である、「シャークトパス」第三弾を紹介する。
《ロジャー・コーマン監督は同じ素材で3本作ります》
さて本作は”新生シャークトパス”の三本目です。
いつものロジャー・コーマン作品なんだが、今回はややコメディ色が強い。
その辺りが関係しているのか、今回のCGはちょっとピ〇サーやディ〇ニーぽい所がある。
ついでに、表情や動きが可愛い。
コーマン監督は、どこに向かっているんでしょうか?
さて、前作との関係なんてすっかり忘れたかの様に、序盤からフルスロットルで登場するシャークトパス。
本当にいきなり出て来ます。
前作、前々作の個体との繋がりとか、詳しい説明は一切ないです。
さも当然かの様に出て来ます。
シャークトパスが、観光客を襲う場面を目撃した船長のレイ(キャスパー・ヴァン・ディーン)は、あろうことか借金返済の為に、シャークトパスを捕獲してくるように、マフィアのボス・タインに脅される。
部下であり相棒のパブロと、一緒にシャークトパス捕獲に乗り出すも、逃げられてしまう。
パブロと逃げ出す相談をするが、それを見透かしたかの様にタインの呪い攻撃にあう。
本作ではどういった訳かブードゥー教の呪いがフィーチャーされており、その点が作品のコミカルさに拍車をかける。
「ブードゥー教って凄い!」
、と言いたくなるシーンが多い(笑)
序盤から暴れまわるシャークトパスとは別に、もう一匹の恐ろしい怪物が生まれようとしていた。
言動がエキセントリックなマッドサイエンティストのラインハルト博士の手によって、野球選手が、シャチとオオカミの遺伝子を併せ持った怪物”ホエール・ウルフ”に改造されたのだ!
落ち目の野球選手に、狼とシャチの遺伝子を注入、さらに「月の光が何とやら」のトンデモ理論で、”ホエールウルフ”が誕生する。
「オオカミは月に吠える」
「シャチは潮の満ち引きを予想する」
、その二つの要素で結びついているらしい。
一応、狼男の亜種とも言える。
月を見ると凶暴化する……設定があったような気もするが、そんなに印象に残ってない。
そもそも「月に代って…」の台詞だって真剣にツッコンで行くと意味不明だし、あんまり真剣に考えるべきではないか。
ついでに、このラインハルト博士の研究室に、前作『シャークトパスVSプテラクーダ』と前々作『シャークトパス』に登場した、歴代マッドサイエンティストの写真が掛かっている。
ラインハルト博士曰く「最高の研究者たち」らしい。
このラインハルト博士の助手が、妙に性的な恰好・言動が目立つ看護婦。
こういった女性はモンスター以上に「男の妄想」の産物である。
案の定、たいした理由もなくホエールウルフに喰われる。
その時の追っかけっ子が、かなりアホなんで良く観ておくように(笑)
そんなこんなで、自由に動き回れるようになったホエールウルフも、やっぱり人を襲う。
シャークトパスとホエールウルフのせいで街はパニックに。
それに困った主人公達は、二匹を戦わせようと画策する。
怪物は序盤から暴れまわってくれるが、二匹が本格的に対決するのは終盤になってから。
それまでは、話の流れとは関係ない人々が、ぽっと出て喰われる、いつもの「ロジャー・コーマン方式」です。
怪物の出番自体は多いし、キャスパー・ヴァン・ディーンが安定しているため、映画自体は退屈せずに観れる。
さらに、台詞自体がけっこう面白いやり取りが多いのも評価すべき点だ。
ただし、そのアホなやり取りに笑い転げていると、肝心のストーリーがどうなったか忘れてしまう可能性がある。
いや、たいしたストーリーなんてないんですがね……。
どうでもいいが、↓この商品がぱっと見”シャークトパス”に見えてあせった。
どうやら、サメ革のパスケースらしく、サメマークもついているようだ。
……そのサメのマークに触手を追加したらどうだろうか(なぞ提案)
《キャスパー・ヴァン・ディーン》
「さっきから取り上げてるけど誰よ?それ?」
、な人の為の補足。
代表作は『スター・シップ・トゥルーパーズ』シリーズ。
主人公のジョニー・リコを演じている。
アニメーション版のシリーズでは、製作総指揮で参加している。
後は『パイソン』『パイソン2』、プレデターが出てない方の『プレデターズ』にも出てる。
ランス・ヘンリクセンやダニー・トレホ程ではないがB級映画によく出てる人。
コリン・ネメックや、マイケル・マドセン、ルー・ダイヤモンド・フィリップス程度にはB級映画でメインキャラクターを演じている人。
(一部の層だけに伝わる例え)
『スター・シップ・トゥルーパーズ3』の公開時に来日して、女医の西川史子をお姫様抱っこしてた人と説明するのが、一番わかりやすい気がする。
(いや、わかんねーから!)
興味を持った方は「スター・シップ・トゥルーパーズ3 西川史子」と検索すれば記事が見つかるはずです。
まぁ、この手の映画に出てる俳優陣の中では、美形で演技の出来る人だと思ってくれれば間違いないよ。
比較的、出演作には恵まれている方で、彼の出ているモンパニ映画はそれなりのクオリティーな事が多い。
本作では、いい加減な色男の船長レイを演じている。
今回は、かなりコミカルな役に挑戦しているのだが、見所は物語の後半、唐突に披露されるカンフーシーンかな?
人間のキャスパー・ヴァン・ディーンがカンフー・酔拳をマスターするのは、まだ予想の範囲内だが、今回シャークトパスも触手を使ってカンフーをくりだすのは……うん、画としては面白かったからいいや!
オチは毎度お馴染みのオチ。
(適当な感じに爆発します)
ついでに「やっぱりブードゥー教ってすげー!」的な終わり方します。
いかにも「続編作ります」な終わり方だったが、まだ作るつもりなんですかね?
感想を大雑把にまとめると、この手のB級映画にしては、手堅く楽しめるように作ってあるかと思います。
話の展開も早く、コメディ路線でアホな方向に全力投球してるんで、退屈はしないかと思う。
怪物二匹も、派手に暴れまわってくれて大満足。
二匹の怪物に加え、ブードゥー教でシャークトパスを制御するマフィアのボス、冗談かと思いきや、唐突に酔拳を使い出す主人公…等、妙に濃い設定が多い。
そういったカオスさが楽しめる人にはお勧めです。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡♡♡ 7/10
●キャラクター………〇
・キャラクターは立っている。
・相変わらずマッドサイエンティストのキャラクターが無駄に濃い。
●ストーリー………〇
・あってないようなものだが、今回はコメディ色が強い脚本を手堅くまとめている。
●カメラ・演出とう………△
・良くも悪くもB級です。
・CGの出来はシーンによって異なるのは、ご愛嬌。
●怪物……〇
・怪獣プロレスを楽しませてくれる。CGはヌルヌル動く。
・今回はコメディタッチで描かれているせいか、怪物の顔が妙にディ〇ニーっぽい。
●その他・印象に残ったところ
・今回はコメディタッチ。
・怪物同士でガッツリ戦ってくれる。
・安定のキャスパー・ヴァン・ディーン。
・ブードゥー教への熱い風評被害。
●ご購入はこちら↓
コメント