「ブロブ 宇宙からの不明物体」感想&紹介 ~スライムはホラー映画では強キャラです~

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怪物映画

今回紹介する作品は「ブロブ 宇宙からの不明物体」です。

ゼリーが美味しい季節になってきましたが、本作に出てくるゼリー状のこいつはヤバい!

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作品情報・スタッフ・キャスト

「ブロブ 宇宙からの不明物体」
製作年:1989年  
製作国:アメリカ  
上映時間:89分 
原題:「THE BLOB」

監督:チャック・ラッセル   
製作:ジャック・H・ハリス/エリオット・カストナー  

脚本:チャック・ラッセル   ・音楽:マイケル・ホーニング
出演:ショウニー・スミス/ドノヴァン・リーチ/ケヴィン・ディロン/ジェフリー・デマン/キャンディ・クラーク……etc.

※監督&脚本のチャック・ラッセル「エルム街の悪夢3 惨劇の館」の人。

主演のケヴィン・ディロン「プラトーン」に出ていた。

予告編

「ブロブ 宇宙からの不明物体」:あらすじ

チアリーダーのメグ(S・スミス)とアメフト部のポール(D・リーチ)が初めてデートに向かう途中で、飛び出してきたホームレスの老人はねてしまう。その老人は、墜落した隕石から飛び出してきたブヨブヨした物体を手につけていた。
老人を追いかけていた不良のブライアン(K・ディロン)とともに病院に向かった二人だったが、老人が殺され、メグの目の前で最初に見た時より大きくなった物体にポールが飲み込まれてしまう。メグはブライアンに一緒に調査をしてほしいと依頼する。
ダイナーで物体からの攻撃を何とかしのぎ、隕石が落下した場所へ向かったブライアンとメグは、防護服に身を包んだ政府生物研究班のメドウズ博士(J・セネカ)から、宇宙からの細菌に感染している可能性があるため、町の住民を隔離すると告げられる。しかし、その頃既に何人もの人間を飲み込み、巨大化した物体は町で人々を襲い始めていた・・・

~Amazon・作品紹介から抜粋~

いわゆる”スライム”が襲ってくる作品です。

ドラクエのせいで「スライムと言えば雑魚」のイメージがあるが、映画に出てくるスライムはだいたい凶悪である。本作でもかなり凶悪なスライムが拝める。

「ブロブ 宇宙からの不明物体」:感想/ネタバレ有

本作は、58年に製作されたスティーブ・マックィーン主演「マックィーンの絶対の危機(ピンチ)」リメイクしたものです。

アメリカの田舎町アーバーヴィルの街に隕石が墜落する。墜落現場に向かった街の名物ホームレスの“缶男”は、隕石を売り飛ばそうとするが、中から出て来た正体不明な何かに襲われる。パニックになった“缶男”は、道に飛び出し、デート中のカップル(ポールとメグ)の車にぶつかってしまう。カップルは、事件を目撃した不良少年のブライアンと共に缶男を病院に運び込む。
しかし、缶男にとりついていた“それ”は、病院でポールを殺害し、さらなる獲物を求めてアーバーヴィルの街に向かっていった。
寝静まった街で、恐怖の捕食が始まる……。

といったのが、本作の流れ。

小さな町から世界規模へ。

最初は、小さな街に解き放たれた怪物の話だったのだが、中盤軍隊が出張ってきたあたりで、地球規模の脅威の話になり、さらに怪物の正体が意外なものだった……となっていく。そのあたりが凄くベタなんだけど、とにかく見せ方が上手い。
視覚的に分かりやすく、なおかつ台詞を最低限かつ分かりやすい。

その後の展開、オチの付け方も綺麗な作品だった。

昔の作品だが、テンポがよくて引き込まれた。

登場人物&モブ・エキストラも多く、この手の低予算ホラーにしては、気合入れて撮っていたんじゃないかと思う。
序盤から色んなキャラクターが登場する。そういったキャラクターの描写が説明口調にならずにどんなキャラクターか紹介しており、観ていてストレスがない。

かなり目立っていた重要人物ぽいキャラクター&子供のキャラクターも容赦なく殺していくのが、今の色々と配慮された作品に慣れた現代人には、新鮮に映るんじゃないだろうか。

物語がポンポンテンポよく進んでいくのが面白い。かなりスピーディーに最後まで突っ走っていく。
中盤まで、ある田舎町の規模の小さい脅威だったのが、後半で地球規模・全人類規模になっていく。その変化の描き方がうまい。
さらに、そんな脅威が現実に起こっていても、まだこの生物をソ連との冷戦に投入する気満々の軍のお偉いさんが、恐ろしいと同時にどこか滑稽に感じた。

特撮・キャスト

特撮

特撮が凄くよかった。今のCGにはない質感と存在感がある。
人が捕食されるシーンも工夫がしてあって面白い。グロテスクな中にもどこかユーモアがある。
特に、電話ボックスの下りの人体融解シーンは見事だった。
そのあたりがだけでも、観る価値があると思うので、まだ観てない人はチェックして欲しい。

いや~それにしても、やっぱりホラー映画の全盛期は70年代から80年代にかけてだと思うね。アナログのザラザラした画と、パペットや着ぐるみの存在感の見事なハーモニー。この頃のホラー映画が一番好きという人は多いんじゃないかな?

キャスト・スタッフ

不良少年のブライアンを演じているのは、ケヴィン・ディロン。あのマット・ディロンの弟で「プラトーン」に出ていた。「プラトーン」では、あんまりにも極悪非道な事をするので仲間内でもキ〇ガイあつかいされていた兵士の役をやっていたが、本作ではいい奴である。
「不良少年」呼ばわりされているが、卑怯な事や曲がったことが大嫌いなタイプのキャラクターである。

監督はチャック・ラッセル「エルム街の悪夢3 惨劇の館を手掛けている。ホラー映画専門家と思いきや「マスク」「スコーピオン・キング」も後に撮っている。

う~ん、意外だ(笑)

 

古い作品だが、なかなか見ごたえのある作品だった。70年代~80年代のホラーは名作が多いので、まだ観てない人は、一度鑑賞して欲しい。

 

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡♡♡♡♡ 7/10
キャラクター………◎
・キャラの立て方が上手い。
・かなり重要そうな人物がバタバタ死ぬので、作品に緊張感がある。

ストーリー………〇
・伏線の貼り方が上手い。
・二転三転して綺麗に終わる。

カメラ・演出とう………〇
・アナログのザラザラした質感が、映画の雰囲気にあっている。
・スライムの質感がいい。

怪物……〇
・獲物を溶かす表現がいい。
・粘々のモンスターがたまらない。

 

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