今回紹介する作品は「シャークネード ラストチェーンソー」です。
いや、まさか映画館の大画面でアサイラム作品を観る日がくるなんてね。
サメ映画が映画館でやること自体『ディープ・ブルー』以来20年振り…、まさか地元でも公開してくれるなんてね。
アサイラム作品が4DXか…特別料金2000円で観賞できた。
うん、アサイラム・アルバトロスを劇場で観るなんて、この先ないだろうし、観てきました……。
アサイラム・アルバトロスには、なんだかんだ言って世話になってるからなー(*´Д`*)
「嫁がサイボーグに改造されてサメと戦う作品です」
目次
作品情報・キャスト・スタッフ
・製作年:2018年
・製作国:アメリカ
・上映時間:86分
・原題:「THE LAST SHARKNADO:IT`S ABOUT TIME 」
※原題の「IT`S ABOUT TIME」とは、「やっと~してもいいころ」「そろそろ~する時間だ」みたいな意味だとか。
「もうこの作品も、そろそろ締めようか」ということか。
・監督:アンソニー・C・フェランテ
・製作:デヴィッド・マイケル・ラッド
・脚本:スコッティ・ミューレイ
・出演:アイアン・ジーリング/タラ・リード/カサンドラ・スケルボ/ヴィヴィカ・A・フォックス/ドルフ・ラングレン/ジェダ・フリードランナー……etc.
予告編
『シャークネード ラスト・チェーンソー』:あらすじ
「未曽有の天変地異“シャークネード”とフィン一家の戦いを描いた、シリーズ第6弾にして、最終章。幾たびの戦いで、フィンは愛すべき家族、友人全てを失い、世界は崩壊した。悲嘆にくれるフィンの前に一人の男が現れる。その男は、フィンにシャークネードに破壊された世界を救うためにあるものを託す。フィンは世界を救うため、愛すべき家族のために遂に世界を超える……」
「シャークネード ラストチェーンソー」:感想/ネタバレ有
一部の人たちに熱狂的に愛された「シャークネード」シリーズも遂に完結。
なんと日本では4DXで上映された。本作に2000円払うのは、正直迷ったが、自他ともに認める”サメ映画ファン”のため、観に行かざるをえなかった。
残念ながら「3D」の方には、対応していない。間違って、劇場で3D眼鏡買っている人がいたな……。
カップルで来てた人がいた。
……なんだ、この妙な敗北感は。
どこかに「サメ映画に理解のある女性」はいないだろうか……。
うん、まぁ、感想を書いていくよ↓
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」~サメが出てくる場合~
本作を鑑賞するにあたって最低限押さえておくことは、「主人公のフィン・チェーンソー大好きおじさん(アイアン・ジーリング)は特大シャークネードを破壊したが、世界は崩壊し、家族も仲間も失った。嫁はサイボーグで故障中。息子はドルフラングレン」という事だけ押さえておけばO.Kです。
「嫁がサイボーグで空を飛ぶ」
……ナニ言ってんのかイマイチ分かんないけど、こういうノリの作品だと思ってくれれば間違いない。
まず、スクリーンにアルバトロスのロゴが映し出された瞬間に、あちこちの席でクスクス笑いが起こった。
コーン、コーン、コーン…(光が三角形を描いた後に映し出される例のロゴ)
笑いたくなるのは、すげー、分かる(笑)
「映画館の大画面でアルバトロスのロゴを観る」
、考えてみれば物凄く無駄な豪華さなんだが、その体験が観客の心を一つにする。
映画を観ていて、他のお客さんとここまで一体感を得られる経験って、なかなかないと思う。
次に特撮の話。
特撮(主にCG)は相変わらずの出来だが、他のアサイラム作品に比べたら、かなり頑張っていると感じた。
『シャークネード』シリーズに出て来る様々な特撮は、他のアサイラム作品にも活かされている。
(※素材の使い回しとも言う)
だから、アサイラム作品に詳しい人は、他の作品との共通点を探しながら観賞するのも楽しいと思うよ。
管理人が気づいた例。
序盤の『ジュラシック・ワールド 炎の王国』パロディシーンの恐竜が、
アサイラム製の恐竜映画『ジュラシック・ユニバース ダークキングダム』の恐竜と一緒。
あと、そのシーンで、海から出て来て恐竜を飲み込んだ巨大サメ、恐らくはメガロドン。
そのCGもどこかで見たような気もするが、なんにしろサメは、アサイラムの超売れっ子スターである。
ん?、最近アサイラム製の、メガロドンを題材にした作品があったような……。
おそらく、色んな映画でCGを使い回しにしてるんだろうなー、という事がうかがえる。
あなたは、いくつ見つけられるだろうか?
え!、アサイラムを4DXで上映? 正気か?
続いて4DXの感想です。
管理人は『MEG THE・モンスター』に続いて2作目の4DX体験……どっちもサメ映画というのは、冷静に考えると「お前はそれでいいのか?」と、ちょっと自問自答してしまいそうですがね。
『MEG THE・モンスター』よりも4DXの演出の幅が広いのはどういう事だろう?
①稲光に合わせて、劇場の天井が光る。
②火山灰、雪に合わせて天井からひらひらと何か降ってくる。
③火山、火事のシーンに合わせて煙があがる。
④臭い。火山、火事でちょっと焦げ臭い。西部劇シーンで藁の臭い
気づいただけでも、4つあった。
単純に4DXの演出では「シャークネード ラスト・チェーンソー」>「MEG THE・モンスター」だと思う。
前作あたりから、”シャークネード”と戦う話から、フィン一家、主にエイプリルを、どうするかに重点を置いて描かれているように感じます。
そのため、今作でもフィンが色んな時代をタイムスリップするのだが、シャークネードを倒すためというよりも、「家族のため」なんですよね。
ダンテの『神曲』的な地獄めぐりの旅なんですよ。『神曲』のラストで主人公は救いを見出したが、果たしてフィンは……?というのが本作のキモ。
「そんなわけあるか!」と、お思いでしょうが、本作は、エイプリルというファムファタールにもう一度会うための、フィンの地獄めぐりの旅なんですよね。
その旅の終着点が、未来であり「エイプリルの惑星」なんですよね。あのあたりの「planet of ~」の台詞なんてふざけているとしか思えないです。
最後は、非常に雑な時空の歪みの中で、サメの咥えている、嫁の生首にキスをしたら、色々あって爆発して、ハッピーエンドってどういうわけやねん。
改めて、この記事を読み返すと、そうとう頭が悪く感じるぞ!
ええ、鑑賞した人は、分かってくれると思いますが、本当にこんな作品なんですよ。
もう、理屈で考えるのは、無駄な抵抗なんでよそう。もう、なんだか知らないけれど、綺麗にまとまったからよしとしよう。笑えたし。
このシリーズが終わるのは悲しいけれど、このまま綺麗に終わらせてあげよう。
まだ、アサイラムには「多頭鮫シリーズ」もあるし、なんとかなるって!!
散々アホな事をやって、最後に、ちょっといい話で終わる。そんなシリーズ「シャークネード」。
まだ、観てない人は一度観てみるといい。日常の小さな出来事なんて、笑い飛ばせるようになるさ!
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡♡♡♡ 8/10
●キャラクター……◎
・相変わらずの皆さん。
・本作ではフィン(アイアン・ジーリング)と、エイプリル(タラ・リード)の関係性がメイン。
・特に、エイプリルは設定で遊びすぎて、何がなんだか分からない状態になっている(笑)
「俺の嫁は目からレーザーが出る」
●ストーリー………◎
・あってないようなものだった前作までと違って、今回はちゃんとSFをやっている。
・「タイムパラドックス」要素のあるSF映画として、けっこう綺麗にまとまっている。
(※サメ映画の感想です)
・「家族愛」をテーマをした泣ける作品に仕上がっている(錯乱)
・家族を助けるためにフィンは、時空を超えるが、その様はまさにサメの出てくる「神曲」である。
●カメラ・演技等……〇
・相変わらずの出来。
・色んなとこが、アサイラムにしては気合が入っていると思う。
●怪物………◎
・本作ではシャークネードだけではなく、恐竜や、メガロドンも出てくる。
・おそらく、他のアサイラム作品からの流用である。
・また、サイボーグ等も登場する、SFファン必見の内容となっている。
●雑多な感想
・かなり綺麗にまとまっていた。 ・嫁がサイボーグというパワーワード。
・二人は幸せなキスをして終了。
・最後のFin.はたぶん、主人公のフィンのサイン。
・エイプリルの存在が全部持って行った。
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