「GODZILALA プロジェクト・メカゴジラ」感想 ~あの〇〇〇〇が仲間に!?~

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今回紹介するのは、「GODZILAL~プロジェクトメカゴジラ~」です。

 

 

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GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ」:データー

著者:大樹連司 監修:虚淵玄 出版:角川 180P

アニメ映画「GODZILLA」シリーズのノベライズ第二弾。

『GODZILLA 怪獣黙示録」の続編。時系列は引き続き。

著者・監修は前作に引き続き同じ。

 

GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ」の紹介

 

前作「GODZILLA 怪獣黙示録」の後半から、ゴジラが登場し、人類に対して猛威を振るう。

 本作「プロジェクト・メカゴジラ」では、人類が地球脱出を決意した「妖星ゴラス」事件。人類とビルサルド、エクシフ連合軍によるヨーロッパ奪還作戦「オペレーション・エターナルライト」と、ゴジラをユーラシア大陸に封じ込める「オペレーション・グレートウォール」の全貌が描かれる。

 

GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ」:感想

 

オープニングの小篇「妖星ゴラス」

特撮ファンならニヤリとしてしまうタイトルだ。この小篇で、映画を観た人なら誰でも思うだろう疑問が、一つ解ける。

それは、

「なぜ人類は移民船を作る前に、月など近くの星に基地を作らなかったのだろう?そうすれば、もっと多くの人を避難させられたのに」

上記の疑問は、この小篇で解決する。

ネタバレしない様に詳細を書くのは避けるが、こんなものを見せられたら、地球から遠く離れて逃げ出したくなるのも分かる。ついでに、こういった要素があって脱出するための星間移民船が、急ピッチで最低限の設備だけで製造されたのだろう、と想像できて面白い。

続いて、人型異星人ビルサルドと、エクシフとの「人類連合」による、ヨーロッパを怪獣から人類に奪還するための作戦「オペレーション・エターナルライト」が描かれる。

このあたりが、人類軍の最高の部分だろう。相変わらず怪獣ネタ、特撮ネタが多く、特撮ファンには嬉しい限りだ。

劇中では、イマイチパッとしなかった人類側のメカ群も活躍している。

パワードスーツや、多脚戦車ってやっぱり凄いんだね。「GODZILLA」本編ではヤラレ役以外の何物でもないけど。こういったシーンもメカ好きな人には嬉しい限りだ。

この後に、人類軍の敗走が始まるわけだが、それがどうしてそうなったのか詳細が描かれる。人類による絶望的なゴジラ遅延作戦「オペレーション・ロングマーチ」、引き続いての「オペレーション・グレートウォール」が描かれる。

その際に、まさかのあのキャラクターが、人類の味方になる。古い「ゴジラ」シリーズを観ている人には、どちらかと言えば敵のイメージのあるキャラクターだ。

昭和の「ゴジラ」シリーズでは敵だったが、平成版ではどうなんだろうか?なんにしろ「え、お前が人類側につくの!?」と思わせると同時に、アニメ版「GODZILLA」の伏線になっている。

特に「少年兵と〇〇〇〇」の展開は泣ける。その熱い展開はぜひとも手に取って読んでいただきたい。

ここらで劇中で、印象的な使い方をされていたホバーバイクが登場するが、小説版で詳しく描かれるこいつのスペックが、涙なしには読めない。こういった兵器を、使わざるをえないところに、人類が、いかに追い詰められているのか語らせる。

個人的には、実際にある地上攻撃機の”A-10”に対する兵士の評価が笑えた。やっぱりそんな評価なんだ。

そして、人類は、次第にアニメ映画版に続くところまで追いつめられていく。

第一章「GODZILLA~怪獣惑星~」のオープニングにつながっていく。

なるほど、こうやってあのシーンなのか、本編の登場キャラクターの人間関係には、こういったバックボーンがあったのかという小ネタが頻繁にちりばめられている。

そいったものが、「怪獣映画あるある」「特撮ネタ」さらには「有名アニメネタ」と数えきれない程つっこまれており、それが上手くまとめられている。

個人的に、アニメ版「GODZILLA」には入り込めなかったのだが、こっちの小説版は面白かった。こっちの脚本の方が、絵的に面白いシーンがたくさんあった。設定の面白い所を本編でやらずに、メディアミックス版の小説でやっているのは、企画側の作戦ミスだと思う。

司令部の致命的な作戦ミス……今回のプロジェクトそのものが、まさにそれ。よくよく考えてみると金のかかったギャグにしか思えない。

GODZILLA~プロジェクトメカゴジラ~」まとめ

・前作に引き続き非常によくできたノベライズ版。

・物語の細かい設定と、日本の特撮、アニメ、サブカルネタがかなり高いレベルでまとまっている。

・小説版の方が話としては派手な事をやっている。 

 

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