今回紹介する作品は「スペース・エクスペンダブルズ」です。
最強無敵<消耗品軍団>
パッケージからしてB級臭が凄い!
案の定、パッケージの髑髏のエンブレムは本編と一切関係ない。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「スペース・エクスペンダブルズ」
・製作年:2019年
・製作国:アメリカ
・上映時間:86分
・原題:「CROSSBREED」 ※CROSSBREED=(動植物を)異種交配させる。掛け合わせるの意。
・監督:ブランドン・スラグル
・製作:デヴァ二―・ピン ・脚本:ロバート・トンプソン ・撮影:ジョニー・ケアンス
・出演:ヴィヴィカ・A・フォックス/ダニエル・ボールドウィン/スティング・フィッシャー/バーノン・ウェルズ/アントワーン・レイニア/ジェイソン・マクニール……etc.
予告編
↑動画のキャッチコピーが「スタローンなんてノックアウトさ!」である。最近は予告動画に、ツッコミどころのある面白いキャッチコピーを付けるのが流行っているのだろうか?
「スペース・エクスペンダブルズ」:あらすじ
未来世界。連邦政府の宇宙船が巨大企業オムニテックの軍団に襲撃され、捕獲した地球外生命体が奪われる事件が発生。傭兵のライカーはアメリカ大統領の依頼を受け、奪還作戦を開始。スゴ腕の仲間4人と共に、敵の宇宙ステーションに飛ぶ。傭兵同士の壮絶な戦いを征し、研究施設に踏み込んだライカーたち。だがそこに収容されていたのは、異星人の異種交配によって生み出された《ハイブリッド・エイリアン》だった…。
~作品紹介より抜粋~
全体的に既視感が凄い作品だ。過去の名作SF作品の設定が色々と出てくる。映画ファンにはニヤリと出来ることが多いが、肝心な作品の出来は……。
「スペース・エクスペンダブルズ」:感想/ネタバレ有
やっつけ感が凄い邦題に、どこかで見たようなヴィジュアルの作品である。主演者が、バーノン・ウェルズにダニエル・ボールドウィンとB級映画ファンには嬉しい顔ぶれである。
ヴィヴィカ・A・フォックスは「インデペンデンス・デイ」でウィル・スミスの恋人役で出ていた。まだ俳優やってたんですね。
ある程度有名な人達が出ており、予告編はそんなに悪くなさそうだが……。
うん、まぁ、観た率直な感想は「色々と残念な作品だな」というものだ。
先日ご紹介した「ロード・オブ・モンスターズ」と同じく、たいへん雑な作品です。
どこかで見たような設定・キャラクターばかり。
元凄腕の傭兵であるライカーは、昔の知り合いからとある任務をうける。それは、何者かに奪われた別の惑星の生命体の回収するといったものだった。
簡単な奪還任務で戦闘は回避できるはずだった。
お金に困っていたライカーは、傭兵時代の仲間を集めて、任務にのり出す。
体をデジタル化して、ラボに侵入するが、そこでは敵が待ち構えていた。
その場はなんとか切り抜けるライカーたち。話が違うと仲間たちと揉めるが、ライカーは金のために任務を続行する。
さらに、今回の事件に、巨大企業のオムニテック社と、政府関係者が絡んでいることが分かる。裏切り者を捕まえて、ターゲットの場所まで案内させるが、そこには研究員の死体が転がっていて……
どこかで見たようなプロットと設定である。体を「デジタル化」して転送する。ワープして敵地に乗り込んでいくのは「DOOM(ドゥーム)」であったな。
バーノン・ウェルズがどんな悪役をやってくれるかワクワクしていたら、最初の5分で出番がなくなって笑った。
ダニエル・ボールドウィンと、ヴィヴィカ・A・フォックスも序盤とラストで出てくるだけで、ほとんど出番がない。
序盤とラストを演技の出来る人で固めておけば、作品が締まっていいと思ってるのだろうか?
そういった面もあるかもしれないが、「他に頑張るところあるだろ!」、て言いたくなる。
全体的にグダグダ過ぎる。
最強無敵:オッサンのコスプレ大会。
本作はどこかで見たような設定・ギミックが多い。
体にセンサー類を付けて色々と能力アップ、施設の監視カメラの映像を乗っ取り使う、デジタル化転送に、遺伝子登録された武器……etc.などなど、どこかで見たSFギミックの数々。
それに加えて、傭兵同士の友情物語だとか、建前とは違う目的のある大統領だとか、物語の方もベタベタである。
そういった名作要素を全く活かせてないといいますか、演技は大根が多いし、特撮はショボいし、なによりも見せ方が下手なんで、終始盛り上がらない。微妙なコスプレをしたオッサンたちがじゃれあっている様にしか見えない。
特定の層にはたまらないかもしれないが、あんまり面白いシーンはないよ。
また、「エクスペンダブルズ」な邦題がついているが、アクションもショボいからね。
なにがどう 最強無敵なんだかね。
「エクスペンダブルズ」=「消耗品」みたいな意味だったと思うが、この映画の場合「消耗品」として使われるのは「よくある設定」の数々なんじゃないだろうか?
ランス・ヘンリクセン、ダニー・トレホ、キャスパー・ヴァン・ディーン、マイケル・マドセン、ルー・ダイヤモンド・フィリップスのB級映画の常連が、エイリアン、ゾンビ、鮫、ビッグフットの軍団と戦う設定なら観てみたい。
全体的に雑な作品のため、新作で観るのはあんまりお勧めしない。
地雷を踏んでみたい方はどうぞ~(‘Д’)
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡ 3/10
●キャラクター………△
・タフガイの個性は下ネタで表現。その感性の古さもギャグなのだろうか?
・予告でてくる有名な俳優はほとんど出番がない。
●ストーリー………△
・どこかで見たようなお話である。
・↑盛り上がりがない感じで終わる。
●カメラ・演出とう………✖
・最低限の技術と機材が揃ってない感じ。
・アサイラム以下。クオリティは全体的に低い。
●怪物……△
・無駄に女性型である。おっぱいの必要性がよく分からない以前に、暗がりから出てこない。
・ラバーな感じの着ぐるみ。仮面ライダー的どつきあいが、2019年に見られるます。
●その他・印象に残ったところ
・有名どころで釣っている、序盤とラスト以外出番がない。
・後半になるにつれてどんどん雑になる様には笑った。
・「設定」は足せばいいもんじゃない。
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