今回紹介する作品は「ダブルヘッド・ジョーズ」です。
作品情報・スタッフ・キャスト
「ダブルヘッド・ジョーズ」
・製作年:2012年
・製作国:アメリカ
・上映時間:88分
・原題:「2-HEAD SHARK ATTACK」
・監督:クリストファー・レイ
・製作:デヴィッド・マイケル・ラッド ・製作総指揮:デヴィッド・リマゥイー
・出演:カルメン・エレクトラ/ブルック・ホーガン/チャーリー・オコンネル/デヴィッド・ガイエゴス……etc.
予告編
↑なぜか日本語版予告編は、Youtubeで18禁扱いになってますので、自己責任で検索してください。
おっぱいがいかんのか?
……もしやサメって服を着てなry…(以下略)
バカ映画の予告編でも厳しいんですね。
「ダブルヘッド・ジョーズ」:あらすじ
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ふたつの頭を持つ獰猛なサメが襲い掛かるモンスターパニック。大学の研究合宿で海を楽しむ教授と生徒たち。突然、乗っていたクルーザーの船底に何かが激突し、浸水してしまう。修理するため海に潜るローラだったが、彼女は信じられない恐怖に襲われる。
「ダブルヘッド・ジョーズ」:感想/ネタバレ有
このタイトルとパッケージを観た君は、きっと色々と思うところがあるだろう。
いや、何も言わなくていい。
君の気持はなんとなくわかるから、ちょっとこの駄文に付き合って欲しい。
あらすじ;環境破壊のせいで突然変異した、頭の二つあるサメが襲ってくる。
-以上-
↑上記の文章でほぼこの映画が説明できてしまう。
製作がアサイラムで配給会社がアルバトロスのサメ映画。
いつものクオリティの怪物に、テキトーすぎるストーリー、水着のおねえちゃんと、相手役の何も考えてなさそうなマッチョガイをシャッフルしたら、一本映画が出来ました☆ていう感じの映画。
「ほとんどの人は予告編を観て、フッと笑った後忘れるたぐいの映画」
、もしくは
「話のネタとしては知っていても、実際に借りて観た人はあまりいない映画」
、と説明すれば、だいたいどんな映画かわかってもらえると思う。
褒めてんのか貶してるのか、分からない前フリはこの辺にして、レビューに移りたいと思う。
「ダブルヘッド・ジョーズ」:内容
この映画の流れをもうちょっとだけ詳しく説明しよう。
映画の冒頭で、怪物の顔見せがてらジェットスキーを楽しんでいた若者たちが、喰われる。
これがパッケージのイメージとほぼ一致する。
ついでにこのシーンで若者たちがかけていた音楽が、この映画のテーマソングで、エンディング曲です。
この最初のシーンで、頭一つにつき犠牲者が一人=基本的に二人づつ喰われるの方程式が作られる。
場面は変わって、船で海洋実習中の大学生の一団が出てくる。
このシーンで登場人物たちの紹介が行われるのだが、数が多すぎて全部は覚えられない。
主役級と思われる数人を除いて、どんなキャラなのかあんまり分からないまま話は進んでいく。
この後お約束通り船が故障し、修理中の間に船を着けた小さなサンゴ礁の島で次々に怪物の襲われていくお話。
ついでにサンゴ礁の島も怪物の体当たりが原因で、徐々に沈んでいくというベタベタな設定。
続いてこの映画の感想にいってみようと思う。
先ず「怪物の頭が二つあるから犠牲者も二人づつでええやろ」
、ていう安易な考えを最初から最後まで、丁寧に守っている点がけっこう笑えます。
景気よくバンバン喰っていき、派手でわかりやすい。
しかし喰われ役が多くなってしまった結果、ほとんど見せ場もなく、そもそもどんなキャラクターなのかはっきりする前に退場するキャラクターが多すぎるのもまた事実。
それでいて、物語に回収されないドラマが多すぎて、若干イラっとすることも多い。
ここら辺がこの映画の悪い点として目立ったかな~。
幾つかの例を挙げて説明しよう。
中盤、リボルバー式拳銃をこっそり隠し持っていたお姉ちゃん。
ふつーに全弾撃ち尽くしてあっさり喰われる!
女の子二人と3〇プレイしようとしてたら喰われたあんちゃん、水没した教会で十字架でタコ殴りにしてたあんちゃん、腹筋裏切りアニキだとか、こうやって文章にすると、キャラが立ってる奴もいるが登場人物ほぼみんな空気だからね!
それに加えて、主人公もヒロインも、最後の方まで観ないと誰だか分んない仕様です。
主人公は眼鏡のがり勉オタクのあんちゃんで、ヒロインは海恐怖症の癖に海洋実習に参加した姉ちゃんです。
ヒロインの海恐怖症の下りとか必要だったのかアレ?
と突っ込みたくなるほど適当にトラウマを克服していた。
そして「いかにも重要人物です」と出て来た引率の大学教授夫婦があまり活躍しなかった。
奥さんの方はエンディングでカルメン・エレクトラだと気づいてちょっと残念。
それでも、もう一回観ようとは思わないクオリティ。
カルメン・エレクトラはB級映画によく出てる女優さんです。
個人的にB級映画常連の俳優は、ヤローの方が印象に残る(※但しデヴィン・アオキは除くものとする)
ストーリーは怪物の倒し方も含めて、全部お約束の範囲内で収めた気がします。
結局ストーリーのことしか書いてないですが、それ以外はお察し下さい。
特撮はもろ分かりのCGですが、なにか問題でもありますか?
(あんまりないです)
水着のお姉さんはいっぱい出てますよ。
-以上ー
まとめた感想としては「頭の二つあるサメが襲ってきたら、犠牲者も二人づつやろなぁ~」のコンセプトというか、出オチオッケーな映画です。
なんと続編で『トリプルヘッド・ジョーズ』なるものもバッチリ作られてるが、あんまり深く考えてはいけないと思う。
まぁ…ええんか……?
とは思いますが、ツッコミをいれたら負けだと思ってる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~2019年6月28日追記。
この後、「トリプルヘッド・ジョーズ」「ファイブヘッド・ジョーズ」「シックスヘッド・ジョーズ」と順調に続編が作られているが、何気に一作目の本作が一番丁寧に撮っていると思う。
しかし、出オチ映画で4作品も作ったか(笑)
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡ 5/10
●キャラクター………△
・「二人づつ喰われる」というコンセプトなため、無駄に多い。
・この頃のアサイラム映画はおっぱい祭りである。まだ厳しくなる前である。
●ストーリー………△
・あってないようなもの。
・中盤ちょっとだれる。
●カメラ・演出とう………△
・いつもの低予算映画である。
・平均的なアサイラム・アルバトロスクオリティーです。
●怪物……〇
・怪物の見せ方は面白かった。
・「多頭サメ」シリーズの中では、一番丁寧に撮ってある。
●その他・印象に残ったところ
・怪物が頭が二つあるのにかけて、犠牲者も基本的に二人づつ
・怪物が景気よく暴れてくれる
・何も考えずに笑って観れる
・犠牲者が基本的に二人づつのため、登場人物が多くなりがちで一人一人のキャラが薄い
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コメント
アサライム、アルバトロスの作品ではじめて面白いと思えた。ちゃんと鮫が景気よく暴れていただけが理由だけど。
ちゃんと鮫が景気よく暴れていただけが理由だけど。 >その理由は重要ですよ。サメ映画に求める事は「サメが暴れまわる」ことだけです。「ちゃんとサメがでてきて暴れまわる」超重要です!
「怪物そっちのけで登場人物の共感できないシリアスな話」をやり始めたら危険信号。