巨大ザメ・メガロドン映画(?)「ジュラシック・シャーク」感想・レビュー ~ブレッド・ケリー監督が送るサメ映画マニアへの挑戦状~

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サメの話しようぜ!

皆さんお待ちかねのZ級映画紹介の時間だよー!
それも、みんながある意味大好きなブレッド・ケリー監督の作品だよー!

そんなこんなで今回紹介する作品は「ジュラシック・シャーク」です。

どこの映画評論サイトでも、叩かれまくっていて草が生えるw
中には、憎悪の混じった物もあり、逆に擁護したくなる(気の迷い)

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作品情報・スタッフ・キャスト

「ジュラシック・シャーク」
製作年:2012年  
製作国:カナダ  
上映時間:79分 
原題:「JURASSIC SHARK」

監督:ブレッド・ケリー
製作: アンマリー・フリゴン   
脚本:デヴィッド・A・ロイド  ・音楽:クリストファー・ニッケル 

出演:エマニュエル・カリエール/クリスティン・エメス/セリーヌ・フィリョン/アンジェラ・パレント/ダンカン・ミロイ……etc.

予告編

映画『ジュラシック・シャーク』予告編(日本語字幕)

「ジュラシック・シャーク」:あらすじ

豊かな自然を誇るエルバー島で、安全基準を無視した石油掘削作業が行われていた。違法掘削の噂を確かめようと、ジルは友人達と島を訪れていたのだが、ボートに乗っている最中、突然力強い攻撃を受けてボートが転落してしまう。そして水中で待ち受けていたのは、氷床から目を覚ました、体長16mにもなる伝説の古代サメ・メガロドンだった…!とどまることのないサメの食欲に、ジル達は生き残れるのか!?

~作品紹介より抜粋~

地下深くの氷床し閉じ込められていた太古の巨大ザメ・メガドロンが、人間たちの強欲な環境破壊によって現代に復活。

蘇った太古の巨大ザメと、人間たちの死闘を描いたパニックホラー。

「ジュラシック・シャーク」:感想/ネタバレ有

海洋パニックホラーとか言いつつ、沼が舞台である。

ツッコミどころが多すぎて疲れる映画です。

う~ん、サメもメガロドンもあんまり関係ないような……。

備考:遂に血糊までケチり始めたようだ。

 

いつものブレッド・ケリー映画

さて、誰も望んでいないZ級映画を、世に送り出し続けている男ブレッド・ケリー監督

B級映画を観慣れている管理人に、今まで一番酷かったと言わしめた『テリトリー』の監督である。

こういった自主制作のZ級映画を、果たして真剣にレビューすべきかという、是非はともかくとして、管理人としては「もう二度とこの監督の映画は観たくない」「リベンジしなければならない」と思っていた訳だ。
 
それが2017年にやり残した事だった。

だからと言って2017年から2018年に変わる瞬間に、ブレッド・ケリー作品を梯子するのはいかがなものか。

林先生だって「いつやるか?…これは後回しでいいな」とおっしゃると思う。

さて、この『ジュラシック・シャーク』で検索してみると、見事に悪口ばかり出てくる

その中には、当ブログと同じ様に、B級映画ばかり評論しているサイトもある。

B級・Z級映画に強い抵抗力を備えた古強者の彼等でさえ苦戦させる一品、それがこの『ジュラシック・シャーク』だ。

以下に、皆がこの映画にどんな感想を抱いたか、ざざっと箇条書きで記す。

●血糊まで節約。
●サメ映画なのに陸地メイン。
●CGが酷い。
●サメの映像がフリー素材。
●役者の演技が適当過ぎる。
●映像が家庭用機器で撮影された適当な物だ。
●ストーリーが滅茶苦茶。
●設定がガバガバ。
●採掘所・研究所をどこかの建物の階段だけで撮影している。
●カット・編集を使わずに、映像を垂れ流している。
●「太古の巨大鮫・メガドロン」という設定だが、メガドロン要素はない。
●話が終わった後に、よく分からない映像が入っている。
●無駄に長いOP
●無駄に長い、いや何故かスローモーションなEDクレジット。
●この作品の観賞に費やした、お金と時間を返して欲しい。
●なぜ流通しているのか、不思議でしょうがない。
●ある意味面白い。

………あれれ? 管理人はこの映画の感想を書き込んだ覚えはないが、いつの間に書き込んだのだろう?

管理人の言いたい事は、もう既に皆にだいたい書かれてしまったようだ。

しかしそれでは芸のない話だ。

よって、蛇足じみているが、他のブレッド・ケリー作品も交えて感想を書いていこうと思う。
(あんまりロクな感想がないけどね)

なんとなく、ロケーションが『テリトリー』『ロスト・ジョーズ』と一緒だと思う。
「湖(沼)の近くの森」で撮影されている。

ケリー作品における「例の水辺の森」である。

「ケリーの沼」と命名。

ロジャー・コーマン監督は、素材の再利用のため、映像を使いまわすが、Z級映画の監督はそもそも遠くにロケに行く金がない。

そのため、近所で撮影しているものと思われる。
したがって、いつもの場所である。

案の定「いつもの場所でみんなでハイキング」状態になる。
 
一応断っておくが、この作品は「サメ映画」である。

したがって、安全地帯である陸地メインという時点で、監督の映画を作るセンスが壊滅している事が分かる

強盗団が逃げる途中で盗んだ絵を、サメのいる沼に落とした設定で、「おら!お前ら潜って絵を取ってこい」というのが大まかな話である。

結果として「わざわざ安全地帯の陸から危険地帯の水辺に近づく」という無理のある展開になる。

色々と無茶ですぜ、ボス…

なんだか次々と沼に飛び込んでは、喰われるか逃げて陸地に上がってくるかの繰り返しだ。
しょっちゅう陸に上がって仕切り直しになるため、緊張感も何もあった物ではない

最終的には、強盗団はサメに喰われる因果応報な結末を迎え、サメは主人公達女子大生に適当な感じで倒される。

ブレッド・ケリー作品「女性が投げた物が原因で怪物が死ぬ」のやっつけぷりは何なんだろうか?
(そもそも全体的にやっつけ仕事っぽい)

 

メガロドンが色々と酷い。 

次に、サメが出来いフリー素材or出来の悪いCGで、表現されている事に触れたい。

CGの出来は、予想通りに酷い

サメのCGが、酷いのはともかくとして…つーか、フリー素材のサメの映像の方が出来がいいってどうなんよ?

あと、太古の巨大ザメ「メガドロン」要素はどこにいったのだろうか?

巨大ザメ云々の前に、シーンによって大きさが変わりまくっている気がするが、気のせいだろうか?

 ……と文句ばっかり書いてしまったが、それでも映画のできとしては『テリトリー』ほど悪くはなかった。

やっぱりサメ映画は安定していてビックフット映画は題材として難しい事が分かった。

それだけでも収穫はあったかな?

考えようによっては夢のつまった作品。

どうにもならない出来の本作だが、何故かAmazonビデオにある。悲しい事にPrimeビデオ無料枠の常連だ(笑)

さらにTSUTAYA等の大手レンタルチェーンの流通網にも乗っているようだ。
ついでに、DVDにはちゃんと日本語吹き替え版がある。

その為、犠牲者が多数出ているのも確かだが、考えようによっては夢のつまった作品と言えなくもない。

なぜなら、こういった自主制作のZ級作品でさえ、場合よってはAmazonで取り扱われて全世界に流通するのだ

行動力さえあれば、場合によってはこういった作品を、自分たちで作って売り込むことだって可能なのだ。

「もしかしたら、俺にもワンチャンあるんじゃね?」
思わせてくれる作品が、いったいどれだけあるだろう?

この作品はそういった稀有な例だと思う。

まぁ、観た人全ての口から、罵詈雑言が出てくるあたり、この監督の業は深い

けれど、やっぱり血糊までケチるのはアバンギャルド過ぎてついていけないっす

総評・感想まとめ

総評:★★(ヒトデ) 2/10
キャラクター………△
・俳優のゆるい演技と相まって、どんな人物・個性の持ち主なのかさっぱり分からない。
・↑はたして、これは演技なのか?

ストーリー………✖
・話の展開はともかくとして、サメ映画なのに安全地帯の陸地メインなのは正気を疑う。
・逆にこれは、サメ映画マニアに対する、深謀遠慮なはかりごとなのかもしれないと思わせる。

カメラ・演出とう………△
・家庭用の映像機器だと思われる。
・↑例のごとく、無駄な映像の垂れ流しである。

怪物……✖
・「太古の超巨大鮫メガドロン」という設定のはずだが、超巨大鮫要素は皆無である。
・またサメの映像は所々フリー素材を使用しているようだ。

その他・印象に残ったところ
「どこまでやったら視聴者が切れるか」ということに挑んだ問題作意欲作
・この映画を題材に「資本主義の負の部分」の小論文が、書けそうな気さえしてくる。
・良くも悪くもサメ映画はビックフット映画よりは安定している。

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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~以下ブログ移転の際に上手く移せなかったコメントを転載しました。

ブラッドケリー作品とは気づかずデビルシャークを買ってしまったのでビンゴを達成してしまったので見た。だが、クソ詰まらないので山積みになっているDVDを片付けてしまった。作業用BGMの代わりならいいかもしれない。
2018-12-23 16:32:48 返信編集
燃焼豚
182.250.241.37
巨大ザメ・メガロドン映画(?)「ジュラシック・シャーク」感想・レビュー ~ブレッド・ケリー監督が送るサメ映画マニアへの挑戦状~

燃焼豚さん、ご指摘ありがとうございます。
あやうくブレッド・ケリー作品をロジャー・コーマン作品にしてしまうところでした。
2018-01-19 13:06:48 返信編集
堂柿弘也(管理人)
mb:
巨大ザメ・メガロドン映画(?)「ジュラシック・シャーク」感想・レビュー ~ブレッド・ケリー監督が送るサメ映画マニアへの挑戦状~

管理人様へ、ジュラシックシャークの表記がいつの間にかジュラシックジョーズになっています。
2018-01-16 12:22:01 返信編集
燃焼豚
113.43.174.42
巨大ザメ・メガロドン映画(?)「ジュラシック・シャーク」感想・レビュー ~ブレッド・ケリー監督が送るサメ映画マニアへの挑戦状~

コメント

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