「PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星」感想・レビュー ~とりあえず自由の女神を出しておけの精神~

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サメの話しようぜ!

暑い日が続いてまいってますι(´Д`υ)

そんな訳で今回は観ているだけで、海水浴気分(?)に浸れれる作品↓を紹介したいと思います。

今回紹介する作品は「PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星」です。

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作品情報・スタッフ・キャスト

「PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星」
製作年:2016年  
製作国:アメリカ  
上映時間:90分 
原題:「Planet Of The Sharks」

監督:マーク・アトキンス
製作:デヴィッド・マイケル・ラット   ・製作総指揮:デヴィッド・リマゥイー
出演:ブランドン・オーレ/ステファニー・バーン/リンジー・サリヴァン/ローレン・ジョセフ/ダニエル・バーネット……etc.

安定のアサイラム製作、アルバトロス配給。

予告編

「PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星」:あらすじ

「地球温暖化で水没した地球が舞台。人類は海上に生活拠点を築き、辛うじて生き延びていた。

ある日そんな海上都市の一つの”ジャンク・シティ”が全滅する。

たった一人生き残った少女の証言によるとサメの大群の仕業らしい。進化した個体に統率されたサメの群れに人類はなすすべもない。果たして人類は進化したサメとの戦いに勝つことができるのだろうか………」

感想/ネタバレ有

「とりあえず自由の女神を出しておけばええやろ」、の精神。

水没した世界に、自由の女神の残骸

元ネタは言わずもがなだが「猿の惑星」である。

こういった開き直りが必要な事ってありますよね

はっきり言って、水没した自由の女神像とサメをセットで見せられたぐらいでは、驚かない。

多様化するサメ映画界では、印象が薄いと思う。

《本日の豆知識》
 海を舞台にした作品だとよく出てくるノットという単位。船の速さを表している単位ですね。

 1ノット=1海里/hであり、1海里=1852メートル

 よって1ノット=1.852km/hです。

 

監督:マーク・アトキンス

どこかで見た名前だと思ったら、過去に「ビーチ・シャーク」を撮ってたあの人だった。

ストレートな感想としては、前作の方が変態性が高くて面白かったと思う。

相も変わらず、変わり種のサメ映画を撮っている模様。

どうもロジャー・コーマン御大をリスペクトしているようだが、あまり真似しない方がいいのではないか?
ロジャー・コーマン監督ポジションは、狙ってなれるものではないと思う。

とりあえず、ちゃんとした怪物映画を撮ったらどうだろうか?、と思ってしまった。

前作(「ビーチ・シャーク」)よりも、予算が貰えなかったのだろうか?、サメの描写が、前作よりもさらにいい加減。

例えば、劇中で海上都市に住んでる女ボスが、荒くれ者を率いてサメ狩りを行うシーン。

女ボスをはじめとした人間が、モリを海中に突き刺すシーンばかりで、サメとの直接的な戦闘描写は一切無かった。

女ボスたちが画面外を攻撃→サメをフックで一本釣りのシーンばかりが、延々と繰り返されてあまり面白くない。

それ以外のシーンでも、直接サメとの戦闘を描写しない。

なんだか適当に撮って、お茶を濁す感じだ。そういったのが多くて非常に残念。

結果的に、サメの存在が非常に嘘くさいものになってしまっていた

いや、こんな映画を真剣に解説している時点で、とうブログもそうとう嘘くさいが(笑)

それにしても、マーク・アトキンス監督は、予算の配分が下手くそなんじゃないかと、思ってしまう。もうちょっと、シーン間のバランスをだな……。

水没した世界と進化したサメ

さて今作における、進化したサメについて書いていきたい。

今作に登場するサメは、やたらと統率が取れている設定。しかし、この手の怪物映画では、怪物サイドが、何故か統率が取れているのが基本なので新鮮味は皆無

だいたいの場合は、怪物が統率されていると言うよりも、人間さんサイドが、グダグダ過ぎることのがほとんどである

怪物が、狡賢くて人間の裏をかいてくる展開もあるが、その手の描写が視聴者に上手く伝わるかどうかって、けっこう難しいところだと思う。

ついでに言うと、怪物が、人間よりも賢いと表現するよりも人間サイドが、やれ仲間割れだとか、犯罪者が混ざっているだとか、こんな状況なのにオッパイのことしか考えてないヤツがいるのが、原因である。

そもそも、怪物のフィジカルが圧倒的に凄い場合がほとんどで、頭がいいかどうかなんて、大した問題じゃないのではないか? 
こっちよりも、早く動けて即死攻撃持ちでタフってだけで、絶望感半端ないと思う(´;ω;`)

以上のことから、ほとんどの映画で、怪物が狡賢いは、ただの死に設定になってしまう

この映画でも、そんな感じがして残念だ

さらに、クイーン的なボス(マーク・アトキンスは、クイーン的な存在が好きだなー)が、出てくる。

この”母ザメ”は、体内にある発電器官を使って、他のサメを操る能力を持っている

なんだか凄そう能力だが、仲間のサメを操って攻撃を防いだぐらいで、他に面白い描写も特になかった。

一応、この発電器官みたいなのは、ストーリー上で他の出番がある。それは、二酸化炭素除去装置を搭載したロケットを、発射するための電源に利用するといった荒唐無稽な展開。

後半ストーリーで、トンデモ展開があるのも前作と同じ
しかし、せっかく電気を操れるのだから電気ショックで攻撃したり、モリをレールガンみたいに撃ち返して、船を沈めるぐらいやってくれてもよかったと思う。

無駄にバラエティのある、最近の”変態サメ映画”の中では埋もれてしまう。

全体的に、起点となるアイデアは面白いが、アイデアの方向性がダメダメな印象を受けた作品だった。

個人的に面白かったシーンが二つある。

一つは”母ザメ”が、滅茶苦茶ジャンプしてヘリコプターを、水中に引きずり込むシーン。

ヘリコプターは落ちてこそのヘリコプターである。「ジョーズ2」だったかのリスペクトか?

もう一つは、サメが、突っ込んできた海上都市が唐突に爆発炎上するシーンだ。

なぜ?爆発するんだい、マーク・アトキンス

どちらも、物理的法則を一切無視して、監督の撮りたい画を最優先した感じ。

そういう有無を言わさない強引な画、好きですよ。

「進化したサメ」「水没した世界」よりも、話の滅茶苦茶さが笑える面白い作品だった。

う~ん、自由の女神って出て来たかな?

出て来たような気もするし、出てこなかった気もするし、どっちだったかな?

うん、自由の女神が出て来たからって、作品の出来には一切関係ないけどな

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡♡♡ 5/10
キャラクター………〇
・可もなく不可もなくと言いたいが、キャラ設定だけ作ってぶん投げた感じがプンプンする。
・この手の映画のテンプレキャラが多い。演技は無駄に熱い

ストーリー………△
・いい感じでガバガバ
・「水没した世界」だとか「進化したサメ」とか、言いたいだけなんじゃないか?

カメラ・演出とう………△
・色々と粗い。特にサメとの戦闘シーンでは大いに不満が残る
・良くも悪くも低予算である。

怪物……〇
・設定は面白いがあまり描写されない。
・設定は面白いと思う(大事な事なんで2回言いました)

その他に印象に残ったところ
・出てくるサメのパンチが弱い。残念ながらサメ映画の中では埋もれてしまう印象を受けた。
・意外とフツ―。もう少し変態性が高いのを期待していたのに残念。
・水没した世界の設定が、あまり練られていない感じがする。
・頭のいいボスサメ設定があるが、頭のいい描写が皆無。むしろフィジカルにステータス全振りで笑える。

 

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