「スナック バス江」感想&紹介 ~ギャグの鬼才、フォビドン渋川先生がおくる、ハートフル不条理ギャグ~

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今日紹介するのは、あの人気漫画雑誌『ヤングジャンプ』で連載中の「スナックバス江」

・作者:フォビドン渋川  ・連載誌:週間ヤングジャンプ  ・カテゴリー:ギャグ

 

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「スナックバス江」の内容

北海道の場末(ばすえ)のスナックでの日常を描いた人情ドラマ……(まぁ、それも嘘ではないが)ではなくて、やたら濃いスナックの従業員と、これまた濃い常連客との間に巻き起こるドタバタギャグ

一話完結型で、かなり独特の世界観を持った、ナンセンスコメディである。

 

作者の初連載作品「パープル式部」よりは、馴染みやすいギャグだと思う。

かなり”濃い”作品、いや”濃い”ようで今のヤングジャンプで一番常識的・安定している漫画だ。

それが、却ってギャグを際立たせている……自分でも何を言っているのか、よく分かんないが、本当にそんな感じなんだ。

ちょっと言葉で説明するのが難しい。

 

いや、そもそもギャグ漫画の内容を口で説明するのは、ただの罰ゲームである。そんなわけで、ウェブ漫画サイト「となりのヤングジャンプ」で試し読みが出来るので是非読んで欲しい。

 

さて、本作「スナックバス江」は、毎回ヤングジャンプの、どこに載っているのか分かりにくいのが特徴だ

パラパラパラっとめくっても分からず、巻末の目次を見ながら探すのが、管理人の木曜日の日常業務と化している。

気のせいか、グラビアページの後、またはカラー宣伝広告の後ろに載っている事が多い気がする。

こういった、ぱっと出て来ない所に載っているのが、本当に「場末のスナック」を探している感じがしてたまらない。

計算して載せているとしたら、ヤングジャンプの編集は、とてつもなく優秀である

(そんな訳ないか……)

 

「スナックバス江」:登場人物

バス江……スナック「バス江」のママ。

「氣志團」の綾小路翔みたいな髪型をしている。客曰く、「パンチの効いたヴィンテージのママ」だが、みかけを除けば本作品で一番の常識人である多趣味

 

明美……スナック「バス江」のチーママ。本作品の実質的な主人公である。見かけは美人だが、ところどころ「闇の深さ」「クズ人間」のかほりがする。前の前の彼ピッピ背負わされた借金があるらしい。

 

天野小雨……スナック「バス江」のアルバイト店員。本作品でフルネームが判明している数少ないキャラクター。ぱっと見まともそうだが、回が進むにつれて「おバカ」な一面が目に付く。

 

山田……常連客其の① 第一話にて初めて「バス江」を訪れた。七三分けで眼鏡の、いかにも真面目そうなサラリーマンである。常連になり週一or週二で通っているらしい。常識的なツッコミが目立つ。

 

タツ兄……常連客其の② 遊び人ぽい恰好をしているおじさん。いい加減そうなおじさんだが、コミュ力が高く、誰とでも絡める。明美がちょっとアレ過ぎて、本作品では常識人枠である。

しかし、回を増すにつれて①「王子様が迎えに来ると信じている」②痔ろう手術経験者③「カキを喰わず嫌いしていたため人生の大半を損していた」とうとう、妙なキャラクター付けがなされていく。設定多可でキャラクターが渋滞している状態。

 

森田……常連客其の③ 明美に気がある。童貞らしい。彼の「非モテ」エピソードは妙にリアルである。ある意味、本作一の人気キャラクターである。

ネット上では「森田の姿は自分を見ているようで辛い」という声がチラホラ見られる。

 

フォビドン渋川先生とは?

フォビドン渋川先生

 作者はフォビドン渋川。北海道在住のギャグ漫画家。

ちなみに”フォビドン“は英語で”禁断“”禁忌“等の意味です。“渋川”の方は渋川って苗字なんじゃないかな?

年齢は明らかにされていないが、作中のネタから察するに、昭和の終わり世代とみた。おそらく管理人と同世代。その辺世代の人には凄くささるギャグセンスを持つ。

 

 かつては、読み切りを中心に、不定期で載っていたことが多かった。

作者が、かつて、漫画の中で「代返は辛い」みたいな事を、登場キャラクターに言わせていた事があった気がする。

代表作に「パープル式部」「てらほくん」がある。

(どちらも単行本化されている)

ルビ芸が凄い

「カリブの海賊」(カ〇ビアン・コム)、「かつて私が愛した男達」(みちびかれしものたち)とう、かなりハイセンスなルビ芸が笑える。特定の世代の、特定の趣味の人に凄くささるセンスである。

感想まとめ

単行本は現在③巻まで発売中。

嬉しい事に2019年4月19日に④巻が発売されるようだ。

 

個人的に大好きな漫画だけど、この手のギャグ漫画って唐突に終わりそうで怖い。

いや、もうすでに④巻まで出る事が決定した事が奇跡、つーかギャグ。

決して大人気と言い難い作品だが、打ち切られる作品が多い中しぶとく残っている。

 

このまんま10巻ぐらいまで続いて欲しい。

ついでに、15分枠でいいからアニメ化しないかなぁー、と。

さらにはドラマ化して、タツ兄を堺雅人で再現して欲しい。

 

そのためにも④巻も購入する予定です。

みなさんも「となりのヤングジャンプで試し読み出来るから、試しに読んでみて欲しい。

 

ご購入はこちら

4月21日:追記

4/19に④巻発売。めでたい。

また、④巻以降も連載は続いているので、100話ぐらいまではとりあえず安心。めでたい。

①巻と②巻も重版がかかったらしい。このまま続いて「アニメ化」して欲しい(笑)

最近ネタの作りこみが上がったと思う。一見すると「ギャグ」だが、ちょっとインテリ臭いネタが様な気がする(笑)

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