さて、モンスター映画と言えばサメ映画ですが、実はサメ映画に負けじと作られているジャンルがある。
そう、ワニ映画だ!
「いくらサメが水中では敵なしといえ、陸に上がってしまえば襲って来れまい!」
「その点ワニは陸上も行けるぜ!」
という崇高な理念で出発したと(思われる)水陸両用のモンスター!
現代を生きる恐竜、ワニが襲ってくる映画の数々をまとめてみました。
……まぁ、ライバルのサメは水陸両用をすっ飛ばして、地面は掘るは、雪山を泳ぐは、空は飛ぶは、挙句の果てには、宇宙まで進出してますがね(アサイラム感)
「サメ映画」のまとめと同じく一応年代順です。皆さん「ワニ映画」観賞ライフに少しでも役に立てたらいいなぁー、と思います。
「とりあえず、面白い作品だけ教えて!」、という方には
「マンイーター 」
「カニング・キラー 殺戮の沼 」
「ブラック・ウォーター 」
の三作品をご覧下さい。
後は、古い作品ですが
「アリゲーター 」
「キラークロコダイル 」
目次
- 0.1 「クロール -凶暴領域-」
- 0.2 「悪魔の沼」
- 0.3 「アリゲーター」(お勧め作品)
- 0.4 「キラー・クロコダイル」(お勧め作品)
- 0.5 「U.M.A レイク プラシッド」
- 0.6 「クロコダイル 」
- 0.7 「アリゲーター/愛と復讐のワニ人間 」
- 0.8 「ディノクロコ」
- 0.9 「GATOR ゲイター」
- 0.10 「グリード 」
- 0.11 ラプター
- 0.12 「マンイーター」
- 0.13 「カニング・キラー 殺戮の沼 」:(お勧め作品)
- 0.14 「ディノクロコダイル 」
- 0.15 「ダイナソーフィールド 」
- 0.16 「ブラック・ウォーター」:(お勧め作品)
- 0.17 「ダイナクロコvsスーパーゲイター 」
- 0.18 「メガ・シャーク VS クロコザウルス 」
- 0.19 「KILLER GATOR 」
- 0.20 「メガ・パイソンvsギガント・ゲイター 」
- 0.21 「ザ・クロコダイル ~人喰いワニ襲来~ 」
- 0.22 「新アリゲーター 新種襲来」
- 0.23 「ロボクロコ 」
- 0.24 「ザ・プール」
- 1 【ワニ映画まとめのまとめ】
「クロール -凶暴領域-」
2019年10月11日より、全国映画館で「クロール -凶暴領域-」が公開されます。
監督はアレクサンドル・アジャ監督、制作にサム・ライミと、ホラー映画ファンには期待の持てる布陣です。
予告編↓
ワニ映画を映画館で観れるチャンスなんて、数年に一度ですよ!
是非、映画館に足を運ぼう。
「悪魔の沼」
「初っ端から、微妙なもん持ってくんじゃないよ!」といった声が聞こえてきそうですが、年代順だとこの作品になる(笑)
あの『悪魔のいけにえ』で知られるトビー・フーバー監督の作品。
「たまたま泊まったモーテルの親父がワニを飼ってる変態だった」、というプロットで作られたホラー作品。
「そんな偶然があってたまるか!」と言いたくなる作品。
ワニよりも変態の方が怖い、正直「ワニ映画」に分類すべきか迷う(笑)
「アリゲーター」(お勧め作品)
「下水道にはワニがいる」、たーまげーたーなお話という都市伝説の元ネタはこの作品。
ついでにテレビゲームの『バイオハザード2』の元ネタも多分この作品。
「下水道に捨てられたペットのワニが、生き延びて科学物質で巨大化」
、という非常にオードソックスなプロットで作られた作品。
恐らく元祖「ワニ映画」である。古い作品だが、モンスター映画ファンは一度観ておくといい。
本作とほぼ同じプロットの続編もある。
「キラー・クロコダイル」(お勧め作品)
アメリカ・イタリア合作。
こちらも古い作品だが、なかなかよく出来た作品。
「環境調査のために湿地帯を訪れたグループが、産業廃棄物のせいで異常に巨大化したワニに襲われる」、といった内容の作品。
個人的には「元祖クロコダイルハンター」と呼ぶべきおっさんがいい味だしていたと思う。
このおっさんのインパクトが、後の「ワニ映画」における「クロコダイルハンター」ポジションを決定づけたと言っても過言ではない。
「U.M.A レイク プラシッド」
年代はちょっと空いて1999年。
比較的予算をかけて作られた作品で、日本でも一部の映画館で上映された。
映像・俳優とうは気合が入っている。トータルで出来はそこそこいいが、オチが酷い作品である。
実質4まであるが、(2019年現在シリーズ5作品+VS.もの1作の、計6作出ている)ストーリーがしっかり繋がっているのは2までである。
ナンバーがデカくなるにつれ、作品のクオリティは下がる。
「一作目だけで十分なんですよ!分かってくださいよ!」と、屋台の親父も言ってそう。
「クロコダイル 」
\おっぱい!/
内容:ワニ映画。クライマックスで本当に意味のないサービスシーンがある。以上。
余談だが「クロコダイル2」「キラー・クロコダイル2」の2作品はシリーズ物ではない。
「アリゲーター/愛と復讐のワニ人間 」
タイ映画。
ここに来て色物の登場。
タイトルに「愛と復讐のワニ人間~」と入っている時点で色々と察せられるが、ちょっと想像の斜め上をいく作品。
レンタル屋で見かけたら、ネタとして観ておくといい。
「ディノクロコ」
ロジャー・コーマン監督作品、それ以上でもそれ以下でもない作品だが、コーマン御大はこの作品をベースに『ダイナソー・フィールド』と『ダイナクロコVSスーパー・ゲイター』を作っている。
もちろん、素材は使いまわしだ!
「ロジャー・コーマン作品にしては、お話が破綻してない」と一部のマニアの間では言われている。
(ええ、本当に一部の間です)
「GATOR ゲイター」
2006年
タイ映画其の②
どうして怪物映画+タイ映画なんてニッチな作品が、2作品もあるのか?そういった目線で考えるとワニ映画に対して新たな見方が出て来そう。
ワニ退治に呪術師が出てきたりと、少し毛色が違う作品。
ワニも雑種になると凶暴でデカくなることを、この映画で知りました。
(正しい知識かどうかは謎)
「グリード 」
色物其の②
ワニの出てくるコメディ映画である。
TVレポーターのブッチは、非常にいいキャラをしている。
ラプター
2007年(ワニ映画の当たり年)
アメリカ・フィリピン合作。
あんまりワニは関係ない。
ワニよりも人間ドラマがメイン。
備考:マイケル・マドセンが出てる。
「マンイーター」
『アバター』『ターミネーター4』のサム・ワーシントン、『サイレント・ヒル』『マイ・ボディガード』のラダ・ミッチェルと豪華なメンバーが出てる。予算も多めなのかワニの出来が非常にいい。
ワニが出てくるがジャンルとしては、パニック・ホラーではなくて、ソリッド・シュチュエーション・スリラーである。
「カニング・キラー 殺戮の沼 」:(お勧め作品)
これまた予算が多めの作品。なぜこの年は豪華なワニ映画が二本も作られたのだろうか。
実在した人喰いワニ”ギュスターブ”がモデルになっている。
ワニの出来もいいが、人間ドラマパートも面白い。
「ディノクロコダイル 」
個人的に、ワニ映画の中で、随一の出来の悪さを誇る作品だと思う。
登場人物の頭の悪さと、脚本の適当さは筆舌に尽くしがたい。
ワニ相手に毒ガス兵器や核爆弾がどうのこうの、という話になっていく。
モンスター・パニックと言いつつ、やっていることは「怪獣映画」なんだけど、やっぱり出来の悪いモンスター・パニックである。
「ダイナソーフィールド 」
ロジャー・コーマン監督作品其の②
「ディノクロコ」の素材を使いまわして作られている。
恐竜のようなワニのような何かが襲ってくる。
いつものロジャー・コーマン監督作品。
「ブラック・ウォーター」:(お勧め作品)
2008年
実話をもとにした作品。リアル路線で淡々とした怖さの作品。
余談だが日本で公開された時に、叶姉妹が宣伝していたような……。
「ダイナクロコvsスーパーゲイター 」
ロジャー・コーマン監督作品其の③
『ディノクロコ』と『ダイナソー・フィールド』の素材を無駄にしない為に製作された。
備考:デヴィッド・キャラダインが出てる。
2010年は、ワニ映画の色物が豊作だった年。
「メガ・シャーク VS クロコザウルス 」
アサイラム・アルバトロス作品。
監督は『ダブルヘッド・ジョーズ』も手掛けたクリストファー・レイ
出来はお察しだが、頭を空っぽにしてダラダラとポップコーン片手に観るのにはいい。
「KILLER GATOR 」
怪物の正体的に、ワニ映画に分類すべきかはちょっと怪しい。
が、パッケージがワニ映画なんでワニ映画でいいや(笑)
ワニ映画のパッケージは、この構図しかやっちゃいけないんですかね?
「メガ・パイソンvsギガント・ゲイター 」
2011年
巨大怪獣VS物其の②
う~ん、観ている最中はツッコミどころ満載だったが、しばらくすると、中身が全く思い出せない作品だったような……。
「ザ・クロコダイル ~人喰いワニ襲来~ 」
2012年
中国映画。
モンパニだが、どちらかと言えば”父と息子”の人間ドラマがメイン。
ワニの出来はけっこういい。
「新アリゲーター 新種襲来」
2013年
文字通りの飛び道具参上!
メガ進化を遂げるサメ映画に対するワニ映画のアンサーがこの作品……なのかは知らないが色々とぶっ飛んでいる作品です。
尻尾からトゲを発射する、赤い首のワニが襲ってくる!
「ロミオとジュリエット」要素もある熱い人間ドラマにも注目だ!
Amazonprimeビデオ無料枠の常連でもある。
「ロボクロコ 」
『新アリゲーター~新種襲来~』に続き、異次元の進化を遂げたワニ映画。
ワニ+ロボット(某有名サメ映画レビュアーさん曰く「ターミゲーター」)である。
意味が分からない。
サメ映画に対抗する為に、ついにワニはワニであることを辞めた……かどうかは知らないが、もうなんでもありである。
一方その頃(2013年)サメも生身の体を捨てて幽霊になっていた。
「ザ・プール」
2018年、タイ製のワニ映画(日本でのDVDリリースは2019年)
またもや、微笑みの国からワニ映画がやってきた!
内容は「青年が、うっかりプールで居眠りしていたら、巨大プールに閉じ込められた。様子を見に来た青年の恋人の女性もうっかりプールに転落し、そこにうっかりプールに迷い込んでしまったワニが襲ってくる……」といった、全体的に「うっかり」している作品だ。
全員ドジっ子である。
【ワニ映画まとめのまとめ】
●作品自体はサメ映画よりも少ないが、予算と気合を入れて作られた作品はワニ映画の方が多い。
●パッケージの構図はだいたい一緒。
●サメ映画が壊れてきたのと、だいたい同じタイミングでおかしくなって来ている。
●アジアで作られた作品も多い。
●ワニが飼育されているネタが多い。
●ここ数年作られていない。
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