今回紹介する作品は「JURASSIC EARTH(ジュラシック・アース)恐竜惑星」です。
グダグダ過ぎて……久しぶりに心を折られた。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「JURASSIC EARTH(ジュラシック・アース)恐竜惑星」
・製作年:2017年
・製作国:アメリカ
・上映時間:90分
・原題:「Revenge of the Lost」
・監督:エリック・フランクリン
・製作:エリック・フランクリン
・撮影:ダニエル・J・ハッサー ・音楽: ダニエル・J・ハッサー
・出演:アイビー・ブロンウェイ/エリック・フランクリン/ジェリー・ナッシュ/マット・ホワイト/エリカ・チャン/ジェイ・G・ヒル/ノーマン・ハッサー
※Z級映画を見分けるコツとしては、監督が監督以外の欄にも名前を連ねている事が多いです。
これが脚本なら、まだOKですが、製作・役者までやってたら要注意。
ついでに家族と友人、でやってるパターンが多いので、同じ姓の人が多かったら…(あ、察し)ですよ。
うん、まぁ、パッケージの出来で察するのが一番いい(笑)
予告編
↑映画内で一番マシなシーンを繋ぎ合わせてもこのクオリティである。
内容はよって知るべし。
「JURASSIC EARTH(ジュラシック・アース)恐竜惑星」:あらすじ
突如としてして現れた恐竜によって、地球の文明は蹂躙された。
生き残ったレイとミシェルは、市街地で生き残りのために奮闘していた。
二人は、他の生存者を探しながら、軍の基地になんとか到着するが……
「JURASSIC EARTH(ジュラシック・アース)恐竜惑星」:感想/ネタバレ有
いやね、Z級映画の観賞ってもしかして、「精神的エクストリームスポーツ」の一種なんじゃね?
、と最近思う訳なんですよ。
こう観賞していると、だんだんとSAN値が下がっていくと言いますか、太陽に照らされたムルソー状態といいますか、思考回路及び現実認識能力の一部に重大な欠落が発生していくような………なんだか上手く言えないけれど、暗い部屋でヒエロニムス・ボッシュの地獄絵を見ながら、カミュの『背教者』の冒頭部分を延々と繰り返したい衝動に駆られます。
(゚∀゚)<「わけがわからぬ。この頭の中を整理せねばならぬ。奴らが私の舌を切り取って以来、自分にもわからぬ。もう一つの…」
……気を取り直して感想・レビューに行ってみたいと思います。
「恐竜惑星 JURASSIC ERATH」ってこんな映画
まず初めに、どんな感じなのか、もうちょっと詳しく説明しようと試みる。
(しかし、この脱力感は観た人しか分からないと思う)
地球は、突如として現れた恐竜によって蹂躙されていた。
生存者のレイとミシェルは、安全な場所を求めて街をさ迷っていた。
開始早々、襲ってくるトリケラトプス。
地面を滑らかにターンするトリケラトプスにひきつった笑顔になる。
続いて、恐竜とカーチェイス。
グダグダのクオリティのCGと構図に、早くも観賞を辞めたくなる。
ここまで僅か2分。
車を失った二人の前に、街で物資を漁っていたジェレミーと名乗る男が現れる。
火事場泥棒していたジェレミー。
生き残るためだとか。
どうでもいいですが、車の運転シーン・車を運転しながらの会話シーンが長い。
三人の前に他の生存者が。
三人をエサにしている隙に、でかい恐竜を仕留める算段の男達。
重要人物だと思われたジェレミー、撃たれてあっさり死亡。
レイとミシェルは、男達をボコボコにして放置。
またもや車のシーン。
ここで軍人登場。
戦車が砲撃。
あっさりでか物沈黙。
なんだかまた車のシーンを挟んで、レイ達も軍人と合流。
車のシーンで、尺を稼いでやろうという魂胆が透けて見える。
毎度お馴染みのマッドな科学者登場。
スゲーおもちゃっぽいパソコン画面。
そしてお約束のとち狂っていく科学者。
まだ効果に問題のある、ウィルスを恐竜に散布するとかしないとか…。
軍人に協力するレイとミシェル。
一般人にしてはやたらと強いと思っていたら、二人は警察官らしい。
科学者を追って辿り着いた、基地では捕えた恐竜でウィルスの実験を行っていた。
案の定恐竜脱走。
重要人物に見えた軍人二人は、あっさり死亡。
科学者も自業自得な最期を遂げ、黒幕の将軍も、こんな末路。
恐竜を殲滅した二人は、基地の外へ。
決め台詞。
「月曜は嫌いだ」
日本のサラリーマンと学生も、皆同じ意見ですよ。
尺稼ぎ・自動車運転ムービー
正直あんまり感想らしき感想はないです、いろいろと酷かったという以外は。
(Z級映画の存在意義ってなんなんですかね?)
あえて気になった点と言えば、この映画やたらと自動車を運転しているシーンが多いです。
……これほど分かりやすい尺稼ぎも珍しいですがね。
この映画に限った話ではないですが、Z級映画の、物語に全く関係ない垂れ流しの映像は、なんとかならんのですかね?
特になんの変化もない映像を、延々と観せられるのが、こんなに苦痛なんて全く知りませんでしたよ。そういった意味では面白い発見があったとは思いますけどね。
ただ自動車を運転して、だらだら話してるだけのシーンが90分の内15分はある。
もし気になった方はこの映画を借りて来て、ストップウォッチ片手に正確に計測してくれると助かる。
管理人は、そのアイディアを思いついた時には、既に終盤だったんで、このアイディアは他の方にお譲りします。
さて、いきなりエ〇ビデオの話にとんで申し訳ないが、(※未成年と女性の方は『エイリアン2』の海兵隊隊員の名前を、何人思い出せるかチャレンジしていて下さい)あの手のビデオで車を運転しながらインタビューしているシーンってよくあるじゃないですか?
(同意を求めるタイプの?)
ああいうシーンってけっこうアングルだとか、会話の”間”を計算して撮ってるもんなんですね。
もしくは、日本のバラエティで、タレントに車運転させながら、カメラ回しているだけのシーンってあるじゃないですか。
ああいうのでも、カメラの位置をこまめに変えて、視聴者を飽きさせない工夫がしてあることに、管理人はこの映画のお陰で気づきました。
その点では新たな発見があったと思う。
どうでもいいけど、この映画の制作会社のロゴは無駄にカッコいい。
※『エイリアン2』の海兵隊のメンバーはこちら
総評・感想まとめ
総評:★★(ヒトデ) 2/10
●キャラクター………✖
・キャラは立ってる(ような気がするが、違う?)
・演技が酷い。
●ストーリー………✖
・あったような、無いようなもの。ぶん投げ(ノ`Д´)ノ
・尺に困ると自動車の運転シーンがはいる。なにそれ……。
●カメラ・演出とう………✖
・映画を作る以前の問題だと思う。人間は変化のない垂れ流しの映像には、耐えられない。
・垂れ流しの映像。カット割りや編集はぶん投げているようだ。
●怪物……✖
・恐竜です。特撮の出来は、あ、…察し……。
・なんで蘇ったとかは、一切考察しない。
●その他・印象に残ったところ
・Z級映画レビュアー・怪物映画マニア以外は手を出さない方がいい。
・Z級映画の制作会社のロゴは無駄に凝ってる&Z級映画は身内で作っている。
・↑そんな映画もなぜかよその国まで流通している。
●ご購入はこちら↓
コメント