今回紹介する作品は「ジュラシック・プレデター」です。
全く同じ邦題の映画があるので、当ブログでは便宜上「ジュラシック・プレデター(2018)」と表記させていただきます。
……Z級映画と、B級映画の混同を避けるためですが、そんなことやってるのは、多分うちだけ。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「ジュラシック・プレデター(2018)」
・製作年:2018年
・製作国:イギリス
・上映時間:90分
・原題:「Jurassic Predeator」
・監督:アンドリュー・ジョーンズ
・脚本:アンドリュー・ジョーンズ
・出演:リー・バーン/リチャード・ディー・バーン/ジェイソン・ホーム・ウッド……etc.
予告編
↑特殊部隊設定の連中が、”トンプソン”だの”グリースガン”を使っているのは、笑うとこなのか?
「ジュラシック・プレデター(2018)」:あらすじ
「軍部が行っていた極秘実験。それは太古の恐竜を現代に蘇らせて、生物兵器として利用するものだった。
しかし、復活した恐竜は暴走し、実験場から逃げ出してしまう。
事態の収拾をはかる政府は、元特殊部隊隊員のホーキンスに恐竜の追跡を命ずる。
ホーキンスは、軍人時代の仲間たちを集めて、恐竜を追跡するが……」
↑「エイリアン2」や「バイオハザード」と同じプロットで作ってある。
しかし、中身は清々しいまでにZ級だった。
ジュラシック・プレデター(2018)」:感想/ネタバレ有
「軍の極秘実験が失敗し、特殊部隊が救助とサンプル回収のため、出動するが、実は特殊部隊も使い捨てだった」
、なんて、この手の映画では王道のプロットだ。
名作「エイリアン2」や「バイオハザード」と同じプロットなんで、あらすじを見ているだけでもワクワクしてくる人も多いだろう。
管理人は、こういったプロットの作品はとりあえず、レンタルしてチェックしているのだが、当然中には、こういったZ級映画も混ざっている。
しかし、鑑賞して1分で「あ、これZ級だ!」で分かる作品も久しぶりだ。
なんでレンタル屋の店員は、パッケージの見られたら不味い場所に、管理シールを貼るんですかね。店員は特殊な訓練を受けているのか?
ええ、真面目にレビュー書くだけ、アホらしい作品なんですが、これ以上の犠牲者が出ないように一応書いておく。
みどころ:尺稼ぎに素人のカラオケをフル収録!
開始そうそう、強盗に出くわし、撃退する主人公。この時点で、主人公と強盗のオーラが同等といいますか、とにかく役者に華がない。ついでに、誰が誰だかわからない撮り方をしているので、観ていて混乱する。
Z級映画って、機材や役者のクオリティ云々の前に、まず撮り方がわかってないよね。
軍の極秘研究所は、案の定、どこかの公民館みたいな施設で撮られているし、研究員は白衣を着ているだけだ。
主人公一行は、5人にうち2人が、ジェイソン・ステイサムを貧層にした感じのハゲだし、仲間集めのエピソードで素人のカラオケ(バンドの演奏シーン)を5分以上流す暴挙にでるしまつ。
肝心の恐竜は、昔懐かしのパペットなんだが、顔と手と尻尾の一部しか映らない。
マーク・ポロニアを彷彿とさせる手法だが、映っているパペットの出来がいいのは、かえってネタとしてマイナスだと思う。
あろうことか、劇中で映画を撮っている連中がいて、そいつらに
「大道具の連中は頑張ったじゃないか!」
と、メタ的な台詞を言わせるしまつ。
(※言ったやつは、案の定この後、喰われた)
ヘリコプターの飛行シーンや、爆発のシーンは、他の映像作品のを流用していたりと、やっぱりZ級である。
全編90分のうち、エンディングを含めて15分ほど、素人のカラオケが入っており、いったい何を考えているのか分からん。
素人のおっさんが、一昔前のロックな格好して熱唱する様を、フルで聴かされるとは思わなんだ。
尺に困ったら車を運転する映画もあったが、あれもZ級の恐竜映画だったな……。
全編にわたって、垂れ流しの映像と、オッサンの上手くもないカラオケをきかされる映画なんで、鑑賞はまったくお勧めしない。久しぶりに、星ではなくてヒトデを投げつけたくなる作品に出会った。
う~ん、こういった素人の悪ふざけが、よその国で「映画」として取引されているのは、「夢がある」と言っていいのだろうか?
誰だよ!流通させようと思った奴は!
総評・感想まとめ
総評:★★★ 3/10
●キャラクター………✖
・華のない役者のパッとしない演技をみるはめになる。オッサンの熱唱カラオケあり。
・キャラクターの設定があることはあるみたいだが、それを、すべて説明的な台詞で済ませる暴挙。
●ストーリー………✖
・いちおう「エイリアン2」的なプロットだが、機能してない。
・途中化で「プレデター」のシーンのオマージュ丸パクリがあるのが冷笑ポイント。
●カメラ・演出とう………✖
・基本的な技術がなってない。
・↑観ていて非常にストレス。
●怪物……△
・パペットのクオリティ自体はよいのは笑う。
・「恐竜は一応出てくる」の認識でいい。
●その他・印象に残ったところ
・90分のうち、エンディングも含めて15分が素人のカラオケ。
・グロシーンが80年代のホラー映画っぽい。
・死体役の人が、どう見たって動いているんですが……。
●ご購入はこちら↓
↑一応リンク貼っておくけど、鑑賞はお勧めしない。
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